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アキない影法師。

 皆さんこんにちは。AAの永岡です。

 私事ですが、本日、大学での学習の中間報告も兼ねて母校に行き、お世話になった先生方にお会いして参りました。高3の時に毎日のように座らせていただいた職員質前の椅子に腰を掛けると、近況報告という当初の目的の範囲をこえ、高校時代の話にも花が咲き、恩師益友たちの懐かしい”面影”がよみがえってまいりました。そこで、今回は長い時を経ても色あせない”面影”を他方の視点から考えていきたいと思います。(前置きが長くなってしまいすみません。)

 天皇象徴制。それは戦後から現代にいたるまで続いていますが、平成時代における天皇象徴制はもうすぐ終わりを告げます。今上天皇はあくまでも「退位」されるご意向であって、過去の院政期の史実に見られたような「譲位」はなさらない。故に象徴制の範疇とはもう完全に一線を画すわけです。しかし、国民として生きる私たちにとって、これまでメディアを通して拝見してきた、ご公務を熱心になさる今上天皇の姿をすぐさま忘れてしまうということには考えにくいものがあります。退位されてもなお、心のどこかでふと象徴としての天皇の”面影”が浮かびあがってくるような心もちです。公の場から姿を隠しても人々の脳内に写る「ご真影」。その状況はネガティブなことではありません。

 上記の内容に関連することが古典の学習にもいえます。というのも、こないだ大学の古典を専門に研究していらっしゃる先生が次のようなことを話していたからです。「古典文学史とは年表を暗記するものではない。その文学作品が作られた当時の関連物や時代背景を考察することが必要。古典は古いものという意味ではなく、長い間忘れ去られることなく人々の記憶にとどまってきた作品のことである。」と。とりわけ後半部分が、どのジャンルであれ象徴とされるもの(EX.教員のなかで国語資格を持つもの、国民のなかの代表、書物のなかの文学作品)が遺されることがネガティブな意味を持たないことを裏付ける該当箇所の一つになりうるのではないでしょうか。

 色んな理由から古典が苦手だと思う人は少なくないというのが現状かもしれません。しかし、暗記物といった”苦痛を覚えるもの”ではない、「よくぞここまで遺ったな。生ける化石のようではないか。」といったもはや”感じるもの”だ、というように考え方を変えてみることで、古典を真っ向から忌み嫌う必要はなくなり、あくまでも肯定的に立ち向かうことができるのではないでしょうか。尤も、いくら果敢に取り組むとはいえ今上天皇に対しては謙虚な姿勢を示さなければいけませんが…。

 以上、”面影”の具体例を挙げてまいりました。天皇象徴制、歴史ある文学の象徴としての古典。一見接点のなさそうな事項にみえますが、いずれも長い目で肯定的意義を見出せるという点では共通しているのではないかと思います。今勉強している内容は決して使い捨ての知識にとどまりません。それは実際大学の授業を受けてみても切実に感じます。
 それにしても、卒業してからも帰ることのできる母校があることは幸せなことだなとつくづく思います。皆さんも様々な恩師の”面影”を励みに、受験勉強及び試験日当日を乗り切り、笑顔で母校に顔向けできるよう、一意専心して頑張りましょう!
 
 では、また。
 






















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心機一転

 大変お久しぶりです、AAの前田です。このブログが以前更新されてから約1年が経過してしまいました、皆様いかがお過ごしでしょうか。最近は2月にもかかわらず、季節外れの暖かさに見舞われて、寒暖差にやられています。 AAとして働き始めてから、初めて自分の担当生徒が受験を体験しました。担当生徒全員大学に合格することができたものの、全員が第一志望に受かれたわけでもありませんでした。自分としては生徒の伴走者として気持ちや勉強の方向性を整えたり応援したりすることができた一方、もっと生徒の相談に乗ったり、第一志望合格のための行動を促すことができたのかなと考えてしまいます。僕たちの立場から生徒の皆さんにできることには限界があります。その限界の中でいかに第一志望へのレールを引いてあげれるかはアドバイザー全員の力量次第です。チームとして、生徒により貢献できる対応や方法を模索していこうと思います。 話は変わりますが今期で卒業するAAの方々、今までありがとうございました。人生を通してともに支え合った彼、生徒時代からAAとしてお世話になっていた先輩。アドバイザー時代ともにとてもお世話になりました。我々が2024-25の校舎を支えていきますので応援して頂けると幸いです。 新天地でのますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げます。 AA前田

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お久しぶりです。木村です。 暖かい日も増えてまた春がやってきますね。 みなさん新しい学年、新しい環境ににワクワクしたりドキドキしたりしていると思います。  私もこの3月でマナビスを卒業して4月から社会人になるので最後に感謝を伝えられたらと思い久々にブログ書きたいと思います。  高校2年の冬にマナビスに入会した時は自分がAAになり、しかも大学4年間続けてるとは思ってもいなかったけど頑張る生徒のみんなの姿を見て自分も何か頑張ろうと思えたり、良いことも悔しいことも一緒に悩んで3月を迎えたときにやり切ったみんなの顔をみてまた次の年もやろうと思っていたら4年経っていました。  勉強はすごく大変だけど努力がちゃんと結果に結びつくものです。だから今できることをコツコツと毎日続けてほしいです。自分の受験も、これまでの生徒の受験も見届けてきて、合格はもちろんだけど、やりきったと思えることが一番大事なんじゃないかなと私は思います! みんなが笑顔で受験を終えられるように祈ってます。 最後に、受験期に支えてくれたAAさん、色々なことを教えてくれた先輩AA、社員さん、元気で頼れる後輩AA、これまでの生徒のみなさん、本当にありがとうございました!

クールビズ

どうも、藤橋です。 今日は校舎がちょっとバタバタしていてこんな時間の更新になってしまいました。 忙しいです。頑張ってます。 さて、マナビスでは5月からクールビズが始まりました。 スーツのジャケットやネクタイをしなくなり、見た目にも装い涼やかになっています。 クールビズが始まったということは、日々気温が高くなっているということですね。 明日明後日もかなり暑いみたいです。 テスト期間や体育祭でハードな毎日を送っている皆さんは、 体調管理に気を付けて過ごして下さいね。 それではまた~