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超難問Ⅱ

皆さんこんにちは。
8月26日。高3生の皆さんにとっては、第二回全統記述模試から一夜明けた日にちであります。また私事になりますが、この永岡にとって、今日は誕生日の前日であります。いよいよ20歳、名実ともに大人になります。まさに三浦君のブログ冒頭にもあった「エモい」という感情ですね。記憶が確かであれば、昨年のこの時期のブログで「マージナルマン」という言葉を取り上げたような気がします。19歳を迎えるころ、私はまだ青年期から成人期への間のアスペクトを彷徨っていたのです。しかし零時をすぎれば私は明確な成人というプロットに静謐に足を止めることになるのです。模試の実施日と誕生日に挟まれたマージナルな今日、これまでを自省してみたいと思います。
そもそも、高校生の頃、自分の誕生日周辺には、第二回全統記述模試や部活(ミュージカル)の見せ合い等何かと重要なイベントに追われ、誕生日どころではない、という状況でした笑。高2の見せ合いの発表を目前とする通し練習に際して、あまりの緊張にソロ曲の歌詞が飛んでしまい、同期・後輩より無言の批難の矢が向けられる機微を感じたことがふと想起されます。高3の記述模試のあった夜、今一つ振るわなかった答案の感触を受けて、お祝いの食事を用意してくれた家族に対し、その温かみに水を差すような暗黒ともいえる雰囲気を纏い帰宅したことを、今でも色あせることなく覚えています。以上の事柄を並べてみると、思いの他悲しい青年期を送っているように見えてしまいました。しかしまだ続きがあります。高2のあの夏には、恒例の部員同士で行うダメ出しにて上記の一件のことも含めた演技の指摘を頂き、悔しい思いを胸に刻みこみつつも、その傷跡には次段で必ず挽回させてみせようという活力に代わる潤滑油を流しこむことをもできました。そして高3のあの夏には、模試会場を発ち電車に乗るやいなや問題の解答を握りしめて凝視しつつ、この解答の誤謬を看過してはならぬと意志を固めることができたのです。
以上の後日談を通して、今回の記述模試を始めとした様々な物事に対峙する際、「準備・実施」の二輪にのみにとどまるのではなく、自身の実務へのフィードバックも兼ねた「復習」も含めた三輪を欠くことなく物事を運営するという構造が重要なのではないか、ということをここで改めて強調しておきたいと思います。
ここで、複数の観点によって物事は均衡をなし大成するということが具現されている例を、以下にしめしたいと思います。
「三人は斯くして、巴の如くに回転しつつ、月から月へと進んでいった。有意識か無意識か、巴の輪は回るに従って次第に狭まってきた。遂に三巴が一カ所に寄って丸い円になろうとする少し前の所で、忽然其の一つが欠けたため、残る二つは平衡を失った。(夏目漱石『それから』より引用)
上記には一人が欠けることにより、平衡(バランス)を失い崩れかけていく様子が示されています。つまりは様々なプロセスにおいて不要なものは無く、もしも何か一つが欠けてしまったならばすべてが崩れうる可能性があるということなのです。これを勉強に当てはめてみましょう。勉強は既知の通り数えきれないほど多くの、また多様な方法やプロセスを内包しておりますが、今回は簡素的に予習、授業、復習の三つのプロセスだけを使って考えてみましょう。仮に予習を怠ってしまったとします。そうするとその日の内容、問題そして自分が分かっている問題と分かってない問題の選別が出来ていないため、間違いなく授業を効率よく受けることが出来ず、理解度も深まりません。その結果、復習に思う以上に時間がかかり、しまいには自分が授業をあまりに理解していないことに絶望してしまうことは自明でしょう。このように勉強一つにとってみても予習というたった一つのプロセスを怠ってしまうだけで授業、復習含め全てが崩れてしまうことが分かっていただけたでしょうか。受験生の皆さんはこれらのことを肝に銘じて、勉学やその他様々なことに取り組んでいただきたいと強く願っております。さて、これにて本日のブログは以上になりますが、実は途中からは永岡さんに代わり生涯代打打率一割二分五厘のピンチヒッター白園がお届けしておりました。皆さんにはぜひどこからが僕の書いた部分か当てていただきたいです。正解した人には特別なプレゼントがあるとかないとか。。。
お楽しみに!







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